水屋神社
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ホーム水屋神報>177号(平成18年11月20日発行)
 

水屋の神様 フランスへわたる

宮 司

拝啓 紅葉の候、皆様にはご機嫌うるわしくお過ごしのことと存じます。
  この度、水屋神社分祀社「和光神社」をフランス・ブルゴーニュ地方ラ・モンターニュ村真言宗寺院・光明院様のお導きにより、その敷地内に無事建立させていただきました。日本全国各地からの参加者、奉賛団の三十五名を含め約五十名。
 十月三十日、光明院様において東京小金井市の大澤治隆神職ら十数名にて密かに分祀祭
 翌三十一日、パリ市内の有名ホテルにて現地招待客を含め百五十名を優に越える人数にて宵宮(前夜)祭
 十一月一日には光明院様にて二百二十人ものご参列のもと分祀奉祝祭が厳粛かつ盛大に執り行われました。
 怖れを知らぬ、我々には分に過ぎたるお役目でしたが、たまたまご神縁をいただいた成り行きによるものでございます。
そしてこれは氏子崇敬者をはじめとする日仏両国の皆様の厚いご支援ご協力の賜物と深く深く感謝致しております。
 今後とも温かくお見守りいただきたいと存じます。 敬具


分祀奉祝祭挨拶

水屋神社宮司 久保憲一

 皆様お忙しい中、かくも多くの方々がこの水屋神社分祀社「和光神社」分祀奉祝祭にご参集くださいましたことを水屋神社宮司として心より御礼、感謝申し上げます。
 一昨日夜半、当社の分祀祭、新しいお社へのお神遷しが光明院様の境内において滞り無く執り行われました。昨夜の宵宮祭(前夜祭)を経て、本日は目出度い奉祝祭でございます。
  思えば、日本全国には八万有余の大小の神社があるにもかかわらず、日本の、伊勢の、山奥の村の小さな鎮守様が神社本庁下の神社として、フランスはもとよりヨーロッパ史上初めて建立させていただくという、あまりにも重く、大きいお役を引き受けさせていただきました。
  この話が持ち上がってからほぼ二年間、こうしてようやく光明院様との当初のお約束・神社建立のお手伝いを果たすことができました。宮司としてこの上ない喜びを感じております。もちろん日本の水屋神社の神様も大層お喜びのことと存じます。
  これはまず光明院様のご要請、お導きがなければ到底叶わなかったことです。これはまた吉住完建立実行委員会長様をはじめ直接分祠建立に関わってくださった皆様、氏子のみなさま、またフランス在住の武部磨美神職、東京から急遽助っ人を申し出て下さった大澤治隆神職をはじめ、日仏両国の崇敬者のみなさまの入れ紐のごとき団結と「大いなる和(なごみ)」の結晶であり、宮司として皆様に心から感謝申し上げたいと存じます。
  日本は古来より別名「和(倭)の国」と呼ばれてきました。その字義が示すように争い事を嫌い、大いに「平和」を尊ぶ国柄です。西暦六百四年、聖徳太子の十七条憲法に見られるように、あらゆる事柄を寛容に受け止め「信義」「礼」を重んずる国民でもあります。そうした日本人の精神(こころ)の拠り所をフランスの皆様に身近に体験していただくため、この度分祀社をブルゴーニュに建てさせていただきました。水屋神社は「縁結び」「子授け」「安産」「水」にとくに霊験あらたか、「平和」をお祈りするお社でもあります。本日、光明院様境内において繰り広げられるお祭りにご参加くださり、日本人の真心と日本文化の一端を少しでもご理解いただければ幸いに存じます。そして水屋神社の分祀社を、光明院様によって建立目的と時宜に適した「和光神社」と命名されたことを心より言祝ぎたいと存じます。


姿見の池の入り口に「白馬モニュメント」奉納される

 すでにご存知であろうと思いますが、作滝の銘木テーブル店「もくいち」代表、柳瀬隆行氏が国道一六六号線沿い、倭姫が瀧野神社に泊まられた朝化粧をされ、白馬を洗われたという「姿見の池」の入り口に、白馬に見立てた長さ五メートル四十センチほどのモニュメントを奉納されました。看板の書は角谷苔村(浩志)氏によるものです。ありがとうございます。


「高野槇」奉納(悠仁皇孫殿下ご生誕記念植樹)  村瀬登総代長

 村瀬総代長は、この度、悠仁皇孫殿下ご生誕記念植樹として、悠仁殿下のお印「高野槇」を正面鳥居の側に奉納してくださいました。高貴な、とても鮮やかな色合いのすばらしい槙です。
 また宮司フランス旅行中、三重県神社関係者大会に出席してくださり、また宮本すま元敬婦会長と共に神社の留守中の管理をしてくださり、安心して宮司は渡仏できました。心から御礼申し上げます。


フランス分社へ奉納

・「絵画」二枚 檜額入り奉納  小泉守邦画伯
・新曲CD二枚奉納 ミネハハ(本名 松木美音)様
・柳瀬平造氏 フランス奉賛旅行に参加下さる
 柳瀬さんはかつて氏子総代長を務められ、成功裏に遷宮を乗り切られました。退任時には境内に多くの榊の木を植樹奉納されました。またこの度のフランス水屋神社分社奉賛旅行にも参加してくださいました。
・木下元一氏 フランス分社に「鏡餅」を奉納してくださいました。
 木下さんも氏子総代長を以前に務められ、やはり遷宮を立派に指導されました。また毎年歳旦祭には大鏡餅を奉納されています。ありがたいことです。フランス水屋神社分社奉賛旅行には都合上ご参加いただけなかったのですが、その代わりに分祀祭と奉祝祭のそれぞれに鏡餅を二重ねご奉納くださいました。フランスの方々の目にはおそらく大変珍しいものとして映ったことでしょう。


「倭(やまと)姫(ひめ)」崇敬者のご一行が来社

 九月十日伊勢神宮別宮・倭姫宮の谷分道長神職に率いられ、全国から倭姫崇敬者ご一行が水屋神社に参拝されました。一行五十一名の中には漫画家の美内すずえさん、女優の高木美保さん、林与一夫人などがいらっしゃいました。社務所にて昼食をとられ、倭姫ゆかりの作滝「姿見の池」も見物されました。


「お水送り」のご報告

 今年も無事お水送りがすみました。心から感謝申し上げます。
・十一月九日  夕六時より閼伽桶の井にてお水汲み
・十一月十一日 春日大社へお水送り
 午後 後醍醐天皇がお祀りされている「吉野神宮」、後醍醐天皇の皇居「吉水神社」、静御前が捕らえられ、またそこで舞われた所という「勝手神社」に参拝いたしました。参加者は村瀬登総代長、山下慶子敬婦会長ら計八名。宇衛武総代さんのマイクロバス運転でした。大変ごくろうさまでした。


水屋神社が「松阪紀勢界隈(かいわい)まちかど博物館」に指定

 十月三十日付で松阪紀勢界隈まちかど博物館に指定されました。また一月二十日〜二月四日まで斎宮博物館の企画展において水屋神社の由緒来歴、伝説や神事等が展示・紹介されるそうです。その節には是非おでかけください。


今後の予定

◎秋季例大祭 十一月二十三日 午後〇時半より 
 大祭終了次第 清興 神奈備会による剣舞の奉納があります。古海伶子さんはフランス分祀奉祝祭で詩舞を奉納。
 四時より 投げ餅
◎名古屋「豊國神社」宮司と中村区総代ご一行約七十名 水屋神社に【正式参拝】予定 十一月二十九日