水屋神社
水屋神報
水屋の杜塾
新聞記事紹介
創建由緒と御祭神
お祭り
境内と周辺
所在地
リンク集
水屋神報
ホーム水屋神報>146号(平成14年10月10日発行)

 初秋の空も爽やかな季節、氏子崇敬者の皆様いかがお過ごしでしょうか。本号の特集は 最近の水屋神社あれこれ をお届け致します。


パラオに渡った「さざれ石」

宮司 久保憲一

 先月二十八日から五日間、我々一行十人は日本から遥か四千百キロメートル離れ、人口僅か一万五千人の南太平洋上の島々からなる淡路島ほどの小さな国、パラオ共和国のペリリュ―神社に、岐阜県春日村産の「君が代」に詠まれた「さざれ石」を無事奉納して参りました(上写真)。
 ご造営を終えたばかりの真新しい神社の拝殿の、「諸国から訪れる旅人たちよ。この島を守るために日本軍がいかに勇敢なる愛国心をもって戦い、そして玉砕したかを伝えられよ」と敵将ニミッツ元帥の賛辞を刻む有名な石碑(写真左奥)に並んで、二トンは優に超えるであろう「さざれ石」がコンクリートの立派な台座に据え付けられました。
 折りしも十月一日はパラオ共和国独立記念日。日本軍一万二千人の英霊を丁重に弔い、今なお守り続けていてくれるパラオの方々に、私は独立記念式典で繰り広げられる神輿行列や打ち上げ花火の音を聞きつつ感謝し、わが国の行く末を祈ったのでした。


速報! 水屋神社に権禰宜登場!  常山和哲(つねやまかずのり)君

 常山和哲君は既に一年近く当社に奉仕している次第ですが、この度、水屋神社初の「権禰宜」として当社を中心に活動することとなりました。以下は常山君から寄せられた報告であります。

 氏子崇敬者の皆様、お元気でお過ごしになられておりますでしょうか。水屋神社出仕の常山でございます。この度は皆様にご報告致したいことがございまして紙面を頂戴することになりました。
 私はこれまで「出仕」という立場から当社にてご奉仕させて頂いて参りました。この「出仕」は神職の補助職でございまして、祭典奉仕等は基本的に行いません。つまり見習いという訳です。ですがこの度、神社本庁より神職としての資格を授与され、神職として御奉仕させて頂くことになりました。
 飯高町赤桶作滝地区の氏神である、水屋大神様に神職として直接御奉仕させて頂く重責に恐縮致す所でございます。十一月九日には春日大神様へお水送りをするという四二五年ぶりの神事が再開される事となりました。この祭典に御奉仕させて頂くことは非常に名誉なことであり、感謝感激であります。まだまだ未熟な「わかぞう神職」ではございますが、何卒宜しく、御指導御鞭撻を賜ります様お願い申し上げます。

常山和哲

 今後も引き続き常山君と細谷君の二人が水屋神社に御奉仕致しますので、皆様何卒暖かく、そして厳しく見守って頂ければ幸いでございます。(宮司)


春日大神様のご縁 三笠山参向と春日若宮についての講演会に参加して

 去る九月二十八日から二十九日にかけて、春日大社権宮司である岡本彰夫氏の講演会と春日大社社神域林である三笠山参向に参加してきましたので、氏子崇敬者の皆様にご報告いたします。
 岡本権宮司の講演は、昨年斎行された春日若宮の造替についてのお話でした。春日若宮の建替は、明治維新によりそれまで何百年も春日大社をお守りしてきた神官達が政府から一方的にクビとさされたことで、古式に則った建替は廃止されていましたが、神社職員のご努力により昨年古式に則って復活を遂げた訳です。それに伴う様々な御苦心があったとの事で、失われた行事を如何に現在に蘇えらせるか、ということの難しさ、伝統の重みの有り難さを実感できた講演会でありました。
 二日目の三笠山散策について。三笠山は歴史的には春日大社がもともと御鎮座していた聖地であり、文化的には世界でも貴重な原生林をそのまま残している場所で、昨年世界遺産に登録されました。世界中を探しても、人家と密接した原生林はここだけなのだそうです。普段は入れない禁足地で、大変緊張しながら、さまざまな草木が太古のまま生い茂る山道を歩いていき、最初に本宮神社(ほんぐうじんじゃ)に参拝いたしました。このお社は、水屋神社に祭られているアメノコヤネノミコト様・クシナダヒメノミコト様・リュウジンヒメノミコト様が鎮座していたとされる場所で、大変感慨深い思いがいたしました。他にリュウジンヒメノミコト様が住んでいらっしゃったという「猿沢池」などを見学し、法螺貝の奉納などもあり、行程八時間の散策は充実の内に無事終了いたしました。
 水屋神社の神々様が赤桶に鎮座する前にいらっしゃったという聖地を見学することが出来、大変光栄な一日で有ったとともに、多くの参加者や引率の職員の方々とも親睦を深め、直会の美酒(近江の本当に美味い地酒でした。感動!)の余韻に浸り、お水送りで再度ご参拝する時のことを想いつつ、帰路についた次第です。このような貴重な体験に参加することが出来たのも、一重に氏子崇敬者皆様の御理解のお陰と存じます。皆様に心から感謝申し上げます。(細)


あ! あの有名人が! 水屋神社で・・・。

 最近の当社におきましては、陸続と各界の著名人から御参拝を賜り、誠に嬉しい限りであります。特に本年度は「お水送り」神事復活に当たる事から「水」や「自然」に因んだ文化活動をされている方が多い様です。
 例えばマンガ『ガラスの仮面』や『アマテラス』などの作者として有名な漫画家の美内すずえ氏が先月に来られた他、映画『ガイアシンフォニー』の監督として知られる龍村仁氏が七月以降数度に渡って来社されるなどです。また七月の「お水取り」に奉納演奏をされたユナさんを始め、自然との調和をテーマとする音楽家の方々も多数参拝されました。
 皆様が口を揃えて仰ることには、当社が「水」に深い関わりを持ち、引いては自然との調和の雰囲気に包まれ、芸術家としての精神を大きく刺激される、ということでした。
 尚、ユナさんが「お水取り」神事の際、奉納して頂いた曲でありますが、CDとして発表する旨お聞きしておりましたが、このたびアルバム「ドリーム・アバウト・ユー(あなたを夢見て)」として発表されました。今後、水屋神社テーマソングとしてホームページ・祭典を通しまして、皆様にお聞きいただきたいと存じます。
 水屋神社に新たな一ページが加わったのではないでしょうか? この場をお借りし、ユナさんを始め、御協力を賜りました関係者の皆様に深く御礼申し上げます。
 写真は龍村監督です(宮の浦禊場にて)。ご存知の方も居られるかと存じますが、「ガイアシンフォニー(地球交響曲)」の製作者として、映画界で活躍されて居られます。この度、春日水送り神事の神秘的神事を撮影したいとの依頼が御座いました。監督のファンは多く、最近その方々も多数参拝して頂いております。これを機に全国、いや世界の方々に水屋の大神様の御神徳を知っていただきたいと、宮司一同祈って居ります。(常)